私が考える新しいサッカークラブのビジョン その1
2015.01.06 Tuesday
まず私は競技志向の中でサッカーをやったことが
ないということをお伝えしなくてはなりません。
プロフィールにサッカー・フットサル歴を追加しましたが、
基本的にはエンジョイ志向のチームでプレーしてきました。
ですので、私がクラブが目指すサッカーの内容について
細かく語ることはできません。
ないということをお伝えしなくてはなりません。
プロフィールにサッカー・フットサル歴を追加しましたが、
基本的にはエンジョイ志向のチームでプレーしてきました。
ですので、私がクラブが目指すサッカーの内容について
細かく語ることはできません。
ということで、どういうビジョンを掲げるか
ということについてとても悩みました。
「国内タイトル獲得」「国際大会出場」など、
聞こえのいい言葉はいくつも浮かんできましたが、
どれも自分の中でしっくり来るものはありませんでした。
それは、この不安定な状況で、運営資金もままならない中、
そういった目標を掲げることは根拠を伴わないと思ったからです。
そんなとき、日常のひとコマからヒントを得ることができました。
それは92歳のお婆ちゃんにお正月の挨拶と今回の件の
報告をしたときのことです。
私「昨日からサッカークラブのオーナーになったよ」
お婆ちゃん「そりゃあ大変やねえ。体壊さんごと頑張るとよ」
と、言う会話がありました。おそらくお婆ちゃんは
私が何をしようとしているのかをよく理解していません。
しかし、私はその言葉から、無関心ではなく愛情を
感じることができました。
それは私がやろうとしていることの「結果」ではなく、
チャレンジしている私の「存在」を認めてくれていると
思ったからです。
そこで、お爺ちゃんお婆ちゃんが孫を見る姿をイメージし、
サッカークラブに置き換えて考えてみました。
プロの選手に結果を求め、それに選手が応えるということは当然ですが、
それ以前に、まず「存在価値」を見出すことが
必要だと考えるようになりました。
そして、このクラブは今まさに存続を掛けて戦っている
ということからも、そのことが間違いないと確信しました。
では、このクラブの存在価値はなにか。
それは「チャレンジ精神」だと思います。
いまクラブが存続するために私もチャレンジしていますが、
選手たちもまた、経験したことのない状況にチャレンジしています。
日本に戻る前、クラブに残るカンボジア人選手たちに
2ヵ月で消滅する可能性があることを説明しましたが、
私を信じてクラブに残り、1月下旬から開催される
カップ戦に向けて全力を尽くすと約束してくれました。
また日本へ帰国し、クラブに残る日本人選手たちと
直接話しをしたところ、クラブに残ることはもちろん
存続のためにできる限りのことをすると約束してくれました。
これはサッカー選手としてだけでなく、サッカー人として、
人として成長するためにこの理不尽な状況を乗り越える
チャレンジを選んでくれたのだと思います。
もしクラブが存続することができれば、そんな彼らの魂こそが
クラブを生かし続けたことになり、その「チャレンジ精神」が
クラブとして受け継がれるべきものではないか、
という結論に至りました。
長くなりましたので、続きはその2で書きたいと思います。
※ヒントをくれた今も元気なお婆ちゃん(92歳)と私
コメント
- by 髭公爵
- 2015/01/08 10:43 PM
髭公爵さま
ツイッターでも大変お世話になっています。
応援のメッセージ、本当にありがとうございます!
お気持ちを結果に繋げられるよう最後まで頑張ります。
引き続き温かく見守って頂けると幸いです。
ツイッターでも大変お世話になっています。
応援のメッセージ、本当にありがとうございます!
お気持ちを結果に繋げられるよう最後まで頑張ります。
引き続き温かく見守って頂けると幸いです。
- by 吉田健次@プノンペン
- 2015/01/11 11:21 AM
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これまでの経過を、一通りブログなど目を通させていただきました。
この大変な状況での勇気あるご決断に、敬意を払わずにはいられません。
さて、冒頭にサッカー経験がないことを述べておられますが、サッカー経験がなくてもクラブ運営は十分に可能だと思いますし、全面的に応援します。
貴殿の文章全体に通じている情熱、それを言葉として表した「チャレンジ精神」、そして行動が人を動かすと思いますし、実際に動かしておられると思います。
ぜひこの難局を乗り切られることを、心から期待してやみません。